郡上おどりとは

国の重要無形民俗文化財に指定されている郡上おどりは、約420年の歴史があり、江戸時代に士農工商の人心の安定と融和を図るために奨励され盛んになったと言われています。夏の2ケ月間にわたり約30夜開催する郡上おどりの最大の特徴は、観る踊りではなく参加する踊りというところです。老若男女、地元の人も観光客もいっしょになって踊ます。盂蘭盆会の8月13日から16日までの4日間は翌朝まで踊り明かす徹夜おどりで賑わいます。郡上八幡博覧館では、年中郡上おどりの実演が見られるほか、郡上八幡旧庁舎記念館では郡上おどりのレッスンを受けることもできます(予約が必要です)。

郡上おどりの際に唄われるのは郡上節と呼ばれる、「かわさき」「春駒」「三百」「ヤッチク」「古調かわさき」「げんげんばらばら」「猫の子」「さわぎ」「甚句」「まつさか」の10曲でそれぞれに振り付けがあります。「春駒」はテンポが良くて振り付けも簡単なので初心者におススメですし、「春駒」が流れると会場はいっそう盛り上がります。また「まつさか」は必ず最後に踊る曲になっています。郡上おどりは毎年7月中旬から9月上旬まで郡上八幡の各地で行われ、延べ32夜開催されています。その全部に参加すると皆勤賞がもらえます。そんな踊り好きの人を郡上では踊り助平と呼びます。

誰でも参加できるのが最大の魅力

郡上おどりに参加すると、より一層楽しむことができます!

郡上踊り三種の神器『下駄・浴衣・手ぬぐい』
郡上踊りには決まった衣装はなく、服装は自由です。浴衣も下駄も必須ではないですが、下駄の音で拍子を取るため、下駄を履くとお囃子との一体感が生まれ、より一層楽しめます。
さらに浴衣も着れば気分も上がり、踊りも綺麗に見えます。町中には浴衣のレンタルや着付けを行う呉服店もあるので是非ご利用ください。
それともう一つが手ぬぐい。雨を避けたり、汗を拭ったり、半襟にして浴衣のポイントに使ったりとなにかと便利です。毎年変わるデザインの手ぬぐいや、オリジナルの手ぬぐいが作れるお店もあります。

郡上おどりには、踊り免状というものがあり、踊りの輪に入って踊っている人の中から郡上踊り保存会の方が独自の審査基準で認めた人に、踊り免状が送られます。それをもらうのは郡上おどりの世界ではステータスになっており、もらえるまで何度も何度も郡上おどりに通う人も多いです。一生懸命、楽しみながら郡上踊りをおどっていると、郡上おどり保存会の方にポンポンっと肩をたたかれる日がきっとくるでしょう!当店でも免状を持っているひと専用の下駄も販売しております。通常のヒノキの下駄よりも、堅い木を使用し、「重い音」と「丈夫さ」を追求した下駄です。その代わり、重く疲れやすく、摩擦が効かないので滑りやすい踊り助平専用モデルですので、お気をつけ下さい。